2014/02/08

居留区への爆撃(その2)

語り手:ホセ・チンガル(マグイ居留区議会・代表)

写真・聞き取り&翻訳:柴田大輔


戦闘が始まったのは昼の12時前でした。その時私は妻と自宅の敷地にある魚を養殖している池を見に行っていました。谷を挟んだ向かいの山からゲリラがこちら側に向かって4発爆弾を打ち込んできました。こちら側には、山の上に軍がいて、そこへ向けてのものです。


©柴田大輔 2/5/2014: 戦闘の後、人権団体へ報告するホセさん)


一つが私の家から100mくらいのところに落ちました。家が大きく揺れました。その後、銃を発砲してきた。これが長かった。2時間半続いた。それから銃声が単発になって、完全に収まったのは3時間後だったでしょうか。家に孫娘がいてお絵かきをしていたんだけど、びっくりしていました。
ここは危ないからと10人でこの場を離れました。私の家族は5人。もう5人は朝からこの先の畑にチロ(この地域の主食の小ぶりのバナナ)を採りに行っていた家族で、お母さんと4人の小さな子どもたち。銃弾が上空を行き交っていた。状況が落ち着くのを待って、(避難所である)学校に向かった。この家族は、逃げるのに邪魔になるからと、うちに折角採ってきた沢山のチロをおいていきました。(訳者注:ホセさんの家族は学校に向かい、チロを採ってきた家族は自宅へ帰った。)


(CHIRO・地元のミニバナナ)
いつまで学校にいるかはわからない。もうこの状況が始まって20日が経ちます。(訳者注:地域に軍が入りゲリラとの間に緊張が高まってから)
昨日(2月4日)も、自宅近くで5回の爆発があった。これまでに死傷者が出ているのかはわからない。もし軍に死傷者が出ていたらヘリコプターが来るだろう。でもそれはまだ来ていない。(訳者注:住民に死傷者は出ていない。)これからどうなるかわからない。


2014年2月5日

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