2014/02/08

居留区への爆撃(その1)

文:柴田大輔

写真: ホセ・チンガル&柴田大輔


コロンビア南部ナリーニョ県のエクアドルと国境を接するリカウルテ市に
アワ民族コミュニティーの1つマグイがあります。

©柴田大輔 2/5/2014:白旗を揚げる人々)

この地域は1990年代後半から次第に激化する紛争に巻き込まれていきました。
私はエクアドルで紛争避難民として暮らすマグイの人たちに出会い
その縁がきっかけで、昨年よりこの地域に出入りすることになりました。

紛争の中で沢山の人が傷つき、亡くなったと聞いています。
実際にこの地に立ち、その豊かな緑と水に心を奪われました。
朝日に照らされた山々が美しく輝いていました。
ある避難民の老人が、もう戻れないかもしれない故郷マグイを思い出しながら
「あんなに豊かな土地はない。なんでも(作物が)育ったんだ。」と
話したのを思い出しました。



©ホセ・チンガル:マグイコミュニティの山々)

紛争は、静けさと激しさを繰り返しながら終わることなく続いています。
今年に入り、ゲリラと軍による衝突がマグイとその周辺で激しくなっています。



©ホセ・チンガル 2/4/2014:マグイの上空を旋回する軍のヘリ)

人々は今、何を思いどう生きているのか。

マグイの学校 Institucion educativa INKAL AWAを拠点に、
この地に生きる人々の声をシネミンガがアワ民族コミュニティー・マグイと
協働作業(ミンガ)で発信していきます。
その第一歩としてこのブログを始めます。


©柴田大輔 2/5/2014 学校へ一時避難するホセさんと家族)


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柴田大輔:茨城県出身の写真家。この恊働企画の主要メンバー。2007年よりメキシコやコロンビアの先住民族コミュニティを訪問し続けている。

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